宮田沙織(平16政)
月例会は、上島康男顧問よりお話を頂戴いたしました。
主題は、ノンフィクションライターの比企寿美子様(慶應連合三田会会長・比企能樹様夫人)により今年慶應義塾メディアセンターに寄贈された、理論物理学者アルベルト・アインシュタインの資料についてです。比企様の祖父である外科医、故・三宅速氏が戦前アインシュタインと交流があり、手紙や紀行文の草稿等が寄贈されました。詳細は、次ページの上島顧問ご寄稿の講義録をご一読ください。
アインシュタインについては、偉大な物理学者であること、ノーベル賞を受賞したこと、原爆の開発に繋がる文書へ署名をしたことを顧みて戦後の平和運動に尽力した人物、という知識はありました。しかし、その活動の詳しい経緯や人となり、ましてや日本との交流については、このたびのお話で理解を深めることができました。ノーベル賞受賞後の初講演が、三田の慶應義塾大講堂で行われ、2500名余りの人が耳を傾けたこと、来日時の船上で知り合った三宅氏の九州の自宅へ訪問し、心温まる貴重な時間を過ごしたことも、大変興味深く感じられます。三宅氏夫妻の死の知らせに対して、心のこもった追悼文を寄せたアインシュタインは、比企様が「大戦を越えたアインシュタイン文書」(三田評論2014年3月号)に記されたように、単に夫妻への思いにとどまらず、先の大戦で犠牲になった世界中の人々への鎮魂の思い、未来永劫の平和への祈りをそこに込めたのであろうと想像されます。最後に、所縁の場所についてささやかな補足です。
・「日航金谷ホテル」・・・明治6年創業。アインシュタインに限らず各国著名人の宿泊帳がロビーに展示されているようです。
・「栄屋」・・・福岡滞在時宿泊の旅館で、現在はありません。このとき残されたサインの写しが近くの県立高校に保存されています。
・「旧門司三井倶楽部」・・・2階の一室を「アインシュタイン・メモリアルルーム」として宿泊当時のまま保存公開されています。
和田真一(平7商)
昨年の90周年にあたり、さまざまな過去の資料を収集されていた佐井前会長が、出会った一冊のアルバムをもとにお話しくださいました。
アルバムには、神戸慶應倶楽部創成期の会員たちの姿が今なお色あせず記録されておりました。
中心となる諸先輩方は、現在の日本の経済界でいずれも基幹産業として誰もが知るところとなる企業の立ち上げに寄与した方々で、慶應義塾が日本の近代産業化に、常に一定の役割を担ってきたこと、三田会とは、それらの人々の脈々たる縦横のつながりであることを改めて認識しました。
戦前のアルバムであることを思えば、きちんとした画像処理が施されたからであろうことは容易に察せられます。
一枚目の写真は、昭和7年。神戸慶應倶楽部、クラブハウスのホールにての家族会の集合写真。室内には、ドアの上やカーテンにペンマークが施され、福澤先生の等身大もあろうかと思われる肖像画がありました。クラブハウスの立派さゴージャスさに圧倒される一枚でした。
13年垂水の丘でのイチゴ狩り。塾員たちがピクニックのように野原に車座になり、カメラに向かってほほ笑む一枚。この一枚だけでなく、塾員たちは垂水、鳴子と春にはイチゴ狩りに出かけ、夏には高砂の海岸へ潮干狩り、秋には有馬に松茸狩り・・・と季節ごとの行楽のよって、親睦を楽しんでいたようです。現在の私たちよりもずっとアクティブに活動されていた様子。いずれの写真も女性は着物姿、男性はネクタイにジャケット姿だったのも印象的。子供もたくさんいて、家族ぐるみで交流していたのも好印象でした。
また、徐々に壮行会の写真が増えていきます。この頃、どなたかに召集令状が届くたびに、皆で集い壮行会を開いたようです。出征される方のお姿がまるで「軽井沢へでも避暑に行くかのような姿(色の薄いジャケットとネクタイ姿。昭和初期なので帽子はパナマ帽かカンカン帽でしょうか?)なのも印象に残っています。昭和十年代前半は戦勝ムードの中での壮行会で、いずこでも華やかにとりおこなわれていたようです。神戸慶應倶楽部も同様で、花隈あたりの料亭で芸者さんたちを大勢呼んで騒いだ後の集合写真が何枚もありました。
他にも、出征した会員の奥様方を励ます会、戦前最期の遊覧バスを使って神戸を一周した家族会。神戸慶應倶楽部のバー開設、戦前最後の早慶戦(神戸慶應倶楽部対神戸早稲田倶楽部の野球試合)など、戦前の神戸慶應倶楽部の日々が今に蘇るがごとく大きなスクリーンに映し出されておりました。
古の神戸慶應倶楽部の方々は、現在の私たち同様和気あいあいと交流を楽しんでいたようです。写真の数からして現在に負けずその頻度は高く、卒業してもなお、それぞれが三田会でのつながりを求め、生涯にわたってその強い絆によって豊かな人間関係を育みながら共に生きてきた様子は感慨深いものがございました。
戦争や震災などの大きな歴史的出来事を何度もくぐり抜けながらも絶やすことなく引き継がれてきた現在の神戸慶應倶楽部。ますます発展させて次世代へと受け継いでゆけたらと、出席したどなたもがきっと改めて思われたことでしょう。
(以下に写真の一部を掲載します。なお倶楽部ルームにこれら全写真のデータを保管しています。)
神戸慶應倶楽部会長
堺充廣(昭53法)
平成26年度慶應義塾大学指定寄付奨学金授与証交付式が,9月18日午後6時から三田キャンパス・西校舎ホールにて行われ,昨年に引き続き,来賓として出席してきました。指定寄付奨学金制度は,卒業生である「塾員」,そして同窓会である「三田会」が,母校の在学生である「塾生」への学生生活支援のために,「社中協力」の精神をもって授与するものであり,他大学には見られない慶應義塾の特色ある伝統です。本年度は,4種29団体から延べ176名の奨学生に指定寄付奨学金が授与され,神戸慶應倶楽部からは昨年と同じく長田高校卒の理工学部3年生坂上良介君に奨学金を授与しました。
交付式は,清家篤塾長,伊東裕司大学奨学委員長・学生総合センター長の挨拶の後,清家塾長から奨学生代表の法学部4年梶間聡一さんに授与証が交付され,法学部4年フェルナンデス中島マリサさんが奨学生を代表して謝辞を述べました。中島さんは,お父様を亡くされ,進学の道を諦めかけた時期もあったが,奨学金により学生生活をサポートしてもらい感謝していると感謝の気持ちを伝え,将来,国際社会に役に立つ法律家になりたいと,力強く決意を述べられました。
交付式後,西校舎地下1階「生協食堂」懇談会が開催され,奨学生との交流を深め,富士山麓の富士吉田市の地下水を用いた「慶應の水」をお土産に頂戴し,散会しました。
いつも申し上げていますが,「慶應義塾社中の約束」の実践として高い志から始めた指定寄付奨学金の授与を今後も継続し続けるためにも,会員の皆様の一層のご協力をお願い致す次第です。
後藤大悟(平13経)
2014年7月19日(土)神戸ポートピアホテルにて家族例会が行われました。今回はKKJCさんのライブや、浦上夫妻による恒例のオークション(イチローのサインボールあり)など大盛況でした。最後に松尾幹事長の指導の下、全員で若き血を大合唱。大盛況のまま終了しました。
和田真一(平7商)
6月20日、神港ビル7階にて6月例会が開催されました。京都産業大学経営学部長の中井透様を講師にお迎えして「経営戦略」についてご講義いただきました。義塾の大学院のM.B.Aで経営についてのケーススタディを中心に研究されたあと広島での研究を経て現在は京都で研究をされておられます。
企業経営はまず戦略的な思考で目標を設定することから、というお話からはじまりました。サッカーの本田選手や野球のイチロー選手は子供のころの作文からもわかるように、すでに明確な目標を掲げており、その目標を実現するために練習をしてきたことでその目標を達成しているといえます。国家でも企業でも同様であり、その目標を設定し組織の全体に浸透し同方向へすすんでいくことが大事です。そのための手法の概論をお話しいただきました。
印象に残ったのは日本ではまだまだ欧米に比べて社外取締役を設けている会社が少ないため経営の透明性が確保されにくいということでした。上場企業でこそ増えてきていますが中小企業ではまだその数は少ないということでした。ちなみに全取締役に占める社外取締役の割合は米国が85%に対して日本は20%にすぎないということです。
最後には社長やその後継者が経営について学ぶ場としてどこが最適であるかについての質問が会場からあがりましたが、どこで学ぶにしてもそこで培われる人脈が大事であるという言葉でその回答とされておられました。自らも数社の社外取締役をされていながら研究をつづけられている方のお話しであり、まさに実経営と直結する講義でした。
神戸慶應倶楽部会長
堺充廣(昭53法)
2014年5月28日(水)ホテルオークラ34階にて、平成26年度定時総会が開催されました。さて,昨年,90周年を迎えた神戸慶應倶楽部は,100周年に向け,新たな1歩を踏み出しています。御存知のとおり,福澤先生は,「慶應義塾の今日に至りし由縁は、時運の然らしむるものとは雖ども、之を要するに社中の協力と云はざるを得ず。其協力とは何ぞや。相助くることなり。」と言われており,私達神戸慶應倶楽部の存立意義も,まさに,この「社中,相助くること」という点にあります。
90周年記念式典の際にもお話しましたが,慶應義塾への貢献という神戸慶應倶楽部の方針は今後も堅持し,活動を続けていきます。慶應義塾及び慶應義塾に携わる方々,さらには,これから慶應義塾を目指そうとする人たちのためにも有益な活動を目指し,神戸慶應倶楽部の活動を一層充実させていきたいと考えています。そのためにも,倶楽部財政の安定に努め,そして,一致団結して一枚岩として事にあたるために,会員相互の親睦を深め,会員各位の団結をさらに強固にする必要があります。最近,例会等において,以前に比べると参加者が減少していることは,いささか寂しい思いをしております。そこで,本年は,大きな目標ですが前年度50%増の参加者を目標に,倶楽部を運営していきたいと考えています。
神戸慶應倶楽部は,伝統的に,例会に気鋭の講師をお呼びし,最新の知識や情報に触れる機会を設けるなど,特色ある活動を行ってきました。今後も,例会等の行事進行に工夫をこらし,会員の皆様の知的好奇心を刺激し,1人でも多くの会員に行事に参加いただけるよう,魅力ある倶楽部運営に努めたいと考えています。皆様方の一層のご協力をお願いし,総会のご挨拶とさせていただきます。
松尾茂樹(昭60商)
土井前幹事長の後を受けまして幹事長を拝命致しました。神戸慶応倶楽部の伝統を汚さぬ様、はなはだ微力ではございますが、誠心誠意務めさせて頂く所存です。堺会長をはじめ、副会長、会計監査、顧問、評議員の皆様、そして会員の皆様のご指導と応援を頂きながら幹事会のメンバーと協力し、倶楽部の運営をして参りますのでなにとぞ宜しくお願い致します。神戸慶応倶楽部らしい風格とスマートさを保ちながら、諸先輩方々から若いメンバーまでが、和気藹々と楽しく親睦を深めていけるような倶楽部にしていきたいと思っております。
幹事会のメンバーも平成卒が増えて参りました。倶楽部の発展のためにも、若い会員が気軽に参加してもらい、倶楽部の活性化と会員の増強も図っていきたいと考えております。至らぬ点も多々あるかと思いますが、社中の心でご指導ご鞭撻頂きまして、会員の皆々様と共に神戸慶応倶楽部を盛り立ててまいりたいと存じますので、宜しくお願い致します。
土井正孝(昭63商)
この度、幹事長を退任することとなりました。
2年に亘る在任期間、何とか無事に職務を全うすることが出来たのも、会員の皆様はじめ多くの方々からご支援・ご協力を頂戴した賜物であると深く感謝申し上げます。特に、役員・幹事会メンバーの皆さんにはひとかたならぬご協力を頂いたことに対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
数々のいたらぬ点、ご迷惑をおかけしたことがあったかと思いますが、ご容赦頂ければと思います。
在任中には、「神戸慶應倶楽部90周年記念例会」を開催し、当倶楽部の歴史の重み、会員同士の結束の固さを改めて感じさせられました。その例会において、佐井前会長から堺会長へバトンタッチされ、お二人の会長にお仕え出来るという経験もさせていただきました。また、事務局も、長年、倶楽部を支えてくださった糸海さんが退職され、西川さんへとバトンが引き継がれ、雰囲気も新たに新体制がスタートしました。地方出身の塾生が減っていく中、地元出身の学生を応援しようと、慶應義塾大学指定寄付奨学金の寄贈を行いました。そして、倶楽部の将来を支えてくれる若手塾員の結束を固めるべく、斎藤くん・鳥巣くん・天竹くんなどが中心となって若手会を開催してくれました。
ここに書かせていただいた以外にも色々なことがあった2年間でしたが、このような経験が出来たことは、私自身にとっても、大きな財産となりました。
次は、倶楽部創立100周年に向けて一年一年と歴史を刻んでいくことになりますが、今後は幹事会の一員として、松尾幹事長をお支えし、倶楽部運営に協力させていただく所存です。
2年間本当に有難うございました。
天竹清裕(平15経)
4月18日、神港ビル7階にて4月例会が開催されました。今回の講義は神戸大学特命教授伊藤哲雄様による「ウクライナ情勢の読み方」でした。
伊藤教授は慶應大学を卒業後、外務省に入省され、オーストリア、カザフスタン、ハンガリーなどの大使を歴任され、現在は神戸大学大学院経済学研究科の特命教授として勤務されております。
写真を交えながら、クリミア編入の経緯をロシアのプーチン大統領の人柄、考え方などを交えながらわかりやすく説明していただきました。日本の話にも触れられ、G7の一員として制裁に参加している日本ですが、ロシア問題は日米同盟の強化につながり、それはまた、中国に対しても有効となってくるとのこと。伊藤教授は、最後に安倍首相がいくらプーチン大統領と仲良くなっても、北方領土を返してくれるようなことはない。とおっしゃっていたのが印象的でした。
東欧の問題については、普段ニュースで流れていても、なかなか実感の伴わない話でしたが、今回のお話で身近に感じることができ、今後も興味を持って経過を見ていきたいと思いました。
天竹清裕(平15経)
2014年5月20日(火曜日)第51回慶早ゴルフコンペが廣野ゴルフ倶楽部にて開催されました。直前までの天気予報は雨でしたが、当日は朝から快晴で、最高のコンディションでした。
今回は慶應15名、早稲田9名の計24名、8組でした。慶應からは私を含み若手3名がお邪魔させていただき、先輩方と一緒に楽しいラウンドをさせていただきました。結果は神戸慶應倶楽部541ストローク、神戸早稲田倶楽部570ストローク。神戸慶應倶楽部が29ストロークの大差で勝利しました。(上位7名のネットスコアの合計)個人戦でも神戸慶應倶楽部の圧勝という結果に終わりました。優勝は膨大なハンデをいただいた、私、天竹でした。(本当に申し訳ありません。)
秋の慶早コンペは9月3日(水曜日)に神戸ゴルフ倶楽部で開催されます。今回はすき焼きパーティーも行われますので、また参加させていただきたいと思います。
森 隆 | 佐井 裕正 | 多木 良晴 | 堺 充廣 |
坊垣 嘉寿也 | 城口 隆 | 野田 敬二 | 森本 泰暢 |
安井 明子 | 土井 正孝 | 山本 俊一 | 茂木立 仁 |
和田 真一 | 今泉 良太 | 天竹 清裕 |
1月17日@神港ビル
今泉良太(平10経)
3月14日(金)午後6時30分より、神戸北野の中華料理店「東天閣」にて毎年恒例の3月例会が開催されました。(参加者34名)
土井幹事長の司会のもと、堺会長のご挨拶、和田顧問の乾杯により始まりました。
今年度も、東天閣のオーナーの中神先輩には、多大なるご配慮をいただき、特別なメニューをご用意していただきました。【伊勢海老付き八品前菜盛り合わせ】【海鮮入りフカヒレスープ】【海鮮二種炒め物(海老・帆立貝柱)】【東天閣北京ダック】【揚げ物三種盛り(海老ミンチトースト揚げ・春巻き・ししとう)】【スペアリブの照り焼き】【水餃子】【鳴門金時芋の飴炊き】【季節のデザート】
途中、新入会の和田真一さん(H7)、渋谷昭絵さん(H24)の挨拶を挟みながら和気あいあいと過ごさせていただきました。本当にどれもこれも大変美味しく、素晴らしい空間の中でお食事を堪能させていただきました。
最後に阪本副会長からのご挨拶をいただき、松尾副幹事長のエールの下、若き血の合唱でお開きとなりました。
最後になりましたが、中神先輩をはじめ、東天閣の皆様には大変お世話になりありがとうございました。
慶友三田会 前会長 永田進一様より、自著歌集「花は咲く」、神戸慶應倶楽部に寄贈頂きました。
ありがとうございます。
歌集は倶楽部ルームにて保管しております。
齋藤洋邦(平12商)
今月の例会は作家の高島哲夫先輩をお招きし、「僕が原発を捨てきれない理由」と題して行われました。高島先輩は工学部をご卒業された後、大学院に進まれ、日本原子力研究所の研究員となられました。これらのご経験をもとに執筆された作品は、いわゆるディザスター系のものが多く、また多様な研究をされている中での今回のご講演ということで、大変興味のわく講演テーマでした。
私が理解した「捨てきれない理由」とは、
(1)今後人口は世界的に増加傾向にある。(2)人口大国の中国やインドでは、まだまだ一人当たりの電気使用量が低いが今後は増加が予想される。(3)世界では新設される原発がまだまだ予定されている。(4)福島第一を経験した日本だからこそ、世界的に原発が安全に稼働するよう貢献しなければならない、というものでした。これらは調査結果が元となっており、それらの中から興味深かったものを挙げさせていただきます。まず、世界の電力使用量に占める各国の割合は、アメリカで22%、中国で19%。日本はわずか5%です。世界の人口比率ですが、中国は世界人口の22%を占め一位。次いでインドが17%ですが、先の電力使用量ではインドは1%にも満たないそうです。これがアメリカや日本のような電力使用量の国になった場合、再生可能エネルギーで一体どこまで賄えるのか、というようなものでした。だからと言って再生可能エネルギーの開発は意味がないということではなく、高島先輩は同時に省エネ技術の開発や省エネ意識の拡充、そして再生可能エネルギーの開発には人とお金をかけてやらなければならないとも説いておられました。
最後に高島先輩は3つの提言を挙げておられました。一つ目は『福島を世界の原発開発の拠点にする』。福島に情報を一本化して世界の原発情報の中心とし、健康面への影響や安全管理など多面的な研究をおこなう。二つ目は『世界統一の安全基準の制定』。現状は世界統一の安全基準がありません。最後の提言は『人材を育てる』。今の世論の流れでいくと、この道を志す若者が育たず、安全に原発を使うことが将来困難になるとのことです。
原発はまだ世界で作られていく、それであれば、日本はもっとかかわりを持って取り組んでいくべきだ、と締めくくられていました。
技術の発展や意識の転換によって必要電力量は今後変わっていく可能性が十分にあり、それでも原発が必要かはまだまだ議論が必要かと思います。私が個人的に疑問に感じたのは、使用済み核燃料の扱いです。現代人の生活様式を続けるために原発が一つの電力供給手段として必要なのであれば、とことん安全性を追求するべきでしょう。一方、安全性が確保できないのであれば、我々は生活様式を変えなければいけないのかもしれません。
宮田沙織(平16政)
神戸ルミナリエが始まり街も賑わう12月7日(土)18時30分より、ポートピアホテル本館地下1階「布引・北野」にて、クリスマス家族例会が開催されました(36名出席)。アサヒビール株式会社様より協賛頂きましたビール・烏龍茶で乾杯の後、数々の美味しいお料理としばしの歓談を楽しみました。
また、昨年8月でご退任されました佐井前会長へ、記念品のゴルフパターの贈呈が行われ、佐井前会長及び堺新会長のご挨拶がありました。
恒例となっておりますオークションは、浦上評議員ご夫妻のますます軽妙なやり取りによる司会のもと行われました。中内副幹事長よりご提供のポートピアホテル・オーバルクラブスイートルームペア宿泊券のほか、ダウンジャケット、コーヒーメーカー、陶製人形、ゴルフボールセット、ゴルフ場利用券、五代顧問の絵画等、次々と競り落とされていきました。今回の売上は202、000円、皆様有難うございました。
その後、昨年末をもちましてご退職されました、事務局の糸海惠津子さんよりご挨拶を頂き、後任の西川真由さんより花束の贈呈が行われました。糸海さん、15年間本当に有難うございました。
また、新入会員の南出英明さん(平8理工院卒)よりご挨拶を頂いたほか、現在東京にお住まいの櫻井玲央さん(平19政卒)より婚約者の方とともにご結婚のご報告がありました。
さらに、阪本副会長の中締めのご挨拶では、寺本勤さん、福井有さんへあらためて哀悼の意を述べられました。
最後に松尾副幹事長の音頭で「若き血」を斉唱し、散会となりました。
幹事長 土井正孝
2013年11月17日、ホテルグランヴィア和歌山で関西合同三田会が盛大に開催されました。
例年と同様、「式典・講演会」と「懇親会」の2部構成で行われました。
11時に開会した会は、故服部慶應連合三田会前会長への黙祷ではじまり、地元和歌山三田会海瀬会長、関西合同三田会錢高会長、慶應連合三田会比企会長の挨拶と続きました。
各会長からは和歌山と慶應義塾との関係に関するお話がありました。紀州藩は中津藩・長岡藩と並んで慶應義塾三藩と呼ばれていたそうです。塾が創設された当時、入塾する学生が多かったのがその三藩でした。紀州藩からの学生は、福澤先生の地元中津藩からの学生よりも多く、一時は紀州藩の学生のための寄宿舎が塾中に作られ、紀州塾と言われていたそうです。さらに、紀州藩からは塾長も多く輩出されており、大学制度を取り入れた当初の塾長である小泉信吉氏、中興の祖と呼ばれ後に文部大臣になった鎌田栄吉氏、幼稚舎をつくった和田義郎氏も紀州藩出身だそうです。
その後、塾長のご講演に移り、「奴雁の視点で」というテーマでお話をされました。震災復興への塾の関与、周年事業、慶應義塾のあり方、地方学生を増やす取り組みなどのお話もお聞きすることが出来ました。
その後の懇親会では、300人前のお刺身がとれる立派な近大マグロの解体ショー、ヴァイオリニストのMr.Sakamotoによるミュージックショー、恒例の抽選会、模擬応援合戦とアトラクションが続きました。解体された近大マグロの刺身に舌鼓を打ち、Mr.Sakamotoによるヴァイオリン演奏で会場は盛り上がりました。
特に、模擬応援合戦では、手作りセーター姿のチアレディーにあわせて、手作りのポンポンをみんなで振るという心温まる演出で、学生気分の時間を過ごすことが出来ました。最後に、恒例の「若き血」を歌い、楽しいひとときはあっという間に終わりました。
和歌山三田会皆さんのおもてなしの心を十分に満喫させていただいた関西合同三田会 in WAKAYAMAでした。
次回の主催は京都慶應倶楽部。2014年11月30日(日)京都ホテルオークラでの開催が予定されています。